あれからの私たち

 

りょうちゃんと同棲が終わったのが3月。4月末〜5月にかけて色々話し合いをして、6月に同棲先の解約を決意、家具家電はトランクルームに預けることになった。引越し費用もトランクルーム代もりょうちゃんが出してくれた。そのとき復縁の話は出たけど、いかさまに申し訳ないし、周りにまた付き合ったのかって思われたくなくて、まあ主に周りの目を気にして、復縁はしなかった。でも、ユニバに行ったり私の誕生日には名古屋のジブリパークでお祝いしてもらった。このとき手紙を貰うんだけど、どこか冷めてて。もう戻らないんだろうなと心の中で思いながら、でも北海道に行きたかったし、その気持ちには蓋をした。2人で北海道に行きたかった。未来がなくても。なんでか分からないけど。りょうちゃんは12月に大阪に家を借りた。内見は一緒に同行した。京都の案もあったけど強くは言わなかった。家賃も自分が払えるところにしなよって言った。いつか別れる日のための準備だった。もう2人で住むことはないって思ってたのかもしれない。北海道は楽しかったけど、どこかでこれが最後だなと思ってた。この過程を過ぎて、りょうちゃんはお金がなくなった。家賃も払えなくなったけど、遊ぶのはやめなかった。捻転もあったのに夜中に遊んだりしてた。嫌だなと思ったし何してるのかは気になってた。もう信頼できない人なんだ。ずっとそうだった。わたしたちは本当は3ヶ月目で終わってる関係だった。誤魔化しながら2年半もいた。喧嘩のたびに別れるって言った。もう別れるの力がなくなってた。りょうちゃんも友達とオールで遊ぶのを制約されるなら、私と別れたいって言った。もう大丈夫って。私も心の中でずっと別れたいと思ってた。でも勇気がなかった。相手に言わせた。もう無理なんだって相手に言わせて確認したかった。いま洗濯機の取り引きをしてるけど、これが終わったらブロ解するって言って分かったと返事がきた。想像してた返事なのに悲しい。涙が出る。終わりの関係ってずっと分かってるのに。信用できないなら一緒にいないほうがいいなんて3ヶ月目に分かってた。でも一緒にいた。全部初めての経験だった。りょうちゃんと初めての経験をいっぱいした。ずっと別れなくちゃと思いながら今日まできてしまった。もうさよならだ。涙は止まらないけど、引き留める言葉を出しちゃだめだ。